匠・村上木彫堆朱

宮大工の末裔とも言うべき匠の技が
今も暮らしに息づく街、村上。


 古くから県北の文化の中心地として栄えてきた村上には、歴史を誇る寺社が多く残っています。その宮大工の手による見事な建築を見れば、村上が「匠の街」としての歴史を刻んできたこともうなづけるというものです。
 今や村上の代表的工芸品となっている「村上堆朱」も、今から600年ほど前、京都から寺院建築に訪れた漆工が始めたと伝えられています。その後、慶長(約380年前)以来、歴代藩主はこれを奨励し、寛文年間(約320年前)には漆奉行も設置されたほど漆樹栽培も盛んになりました。
 村上の三大祭りに引き出される「おしゃぎり」にも、匠の技はいかんなく発揮されており、生活に使える工芸品として村上堆朱も、ますますの人気。これからも村上は、伝統の技を今に伝える匠を生み出して行くことでしょう。


村上の「匠」細野実
細野実氏細野実作 東京八王子の山車の彫刻現代の匠、細野実氏は、1938年村上市生まれ。伽藍彫刻師「塚田永秀氏」に師事し、独立後は工芸作家として全国各地の屋台山車、神社仏閣等の彫刻を手がける。また、日展等中央の展覧会にも多数出品、受賞作品も多い。今後、ますますの活躍が期待される村上の匠の一人である。

上堆朱

 丹念に彫刻された木製素地に、漆を何回も重ねて作る村上堆朱は、華やかさの中にも落ち着きの感じられる工芸品。国の「伝統的工芸品」に指定されています。

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